Ubuntu22.04LTSにBiscuit・Albertをインストールする方法

この記事は約 15 分で読めます

どうもこんにちは、如月翔也(@showya_kiss)です。
 今日は開発環境が整ったUbuntu22.04LTSに、アプリブラウザであるBiscuitと、誤解を恐れずに言うならMacのAlfred代替・WindowsのPower Toys Runの代替であるAlbertをインストールする方法について備忘録を残しておこうと思います。
 直近の未来、恐らく今年4月末にUbuntuの24.04LTSがリリースされた時に今使っているAcerのAspire3をUbuntu24.04LTSにアップデートするのにクリーンインストールするので、その時のための備忘録です。
 あとBiscuitはAppImageで配布されているのでUbuntuで「お気に入り」に入れておく事ができないんですが、手作業でお気に入りに登録する事ができるので、その方法についても合わせてメモっておきます。

Biscuitとは

Biscuitとはhttps://eatbiscuit.com/jaで配布されているWindows/Mac/Linux対応のアプリブラウザで、僕は主にGmailを複数使い分けつつ、短文投稿型のSNSはFloorpでまとめているんですが短文投稿型ではないSNSを複数登録し、かつサイトのアナリティクスなどの情報をまとめて見るのに使っています。
 僕はクロスOS使いなので基本的にブラウザはBrave、短文投稿SNSはFloorp、メモ書きはNotion(LinuxだけNotionがないのでGoogle ChromeでNotionだけ開いています)、アプリブラウザはBiscuit、コーディングやブログ書きにはVS Codeを使っています。
 BiucuitはRamBoxよりも使いやすい部分が多く、僕はRamBoxを生涯課金してしまったんですが、RamBoxは4台までしか同時起動できない点やBiscuitは無料なのにかなり使える点を考えて、今はBiscuitを使っています。

UbuntuでBiscuitを使うためには

UbuntuでBiscuitを使うためには、https://eatbiscuit.com/jaのリンクから「ダウンロード」をクリックし、画面がスクロールした先で「Linux版Biscuitをダウンロード」を選ぶとGitHubの画面に飛ばされるので、その中にある「Biscuit-X.X.XX.AppImage」(X.X.XXにはバージョンの数字が入ります)をクリックするとファイルがダウンロードされるので、ダウンロードされたファイルを右クリックして「プロパティ」を開き、それから開くプロパティの画面から「プログラムとして実行可能」にチェックを入れてプロパティを閉じ、その後でファイルをダブルクリックすれば実行できるようになります。
 Ubuntuでプログラムのインストールは色々コマンドを打たないといけないのが多いんですが、Biscuitは必要パッケージをまとめてほぼ単体で動くAppImage方式を採用しているので、Ubuntuに限らず実行権限をつけて実行すれば大抵のLinuxディストリビューションで実行する事が可能です。
 ただ、Ubuntu22.04LTSを使っている場合、AppImageが依存するFUSEが入っていない都合上、BiscuitのAppImageをダブルクリックしても起動しないと思います。
 なので、実行権限を付けた後でも付ける前でも構わないので、アクティビティで「Ter」を検索すると「端末」がサーチできるのでそれを実行し、以下コマンドを順次実行して下さい。

sudo apt update

sudo apt upgrade

sudo apt install fuse

これでAppImageの依存するFUSEがインストールされたはずなので、ダウンロードしてきて実行権限をつけたAppImageをダブルクリックすればBiscuitが起動するはずです。

Biscuitを「お気に入り」に配置できない点を解決する

先程の手順で起動したBiscuitなんですが、AppImageの都合上、アプリを立ち上げて画面左側に表示されるアプリ領域から「お気に入り」に登録する事ができません。
 毎回ファイラーを開いてダブルクリックするか、アクティビティから検索して実行しなければならないので結構面倒くさいです。
 幸いな事に、ちょっとした手順を踏む事でBiscuitのAppImageを「お気に入り」に登録する方法があるのでそれをシェアします。
 まず最初に、アプリアイコンをダウンロードしてきます。推奨される使い方ではないのですが、https://eatbiscuit.com/jaの左上にBiscuitのアイコンがあり、これを右クリックして「別のタブで画像を開く」をするとBiscuitの素晴らしいアイコンが表示されるので、それを名前をつけて保存しておくと使い回しが効くでしょう。ただし、個人の使用の範囲でとどめて下さい。
 アイコンが用意できたら、変なフォルダに保存するのではなく、ローカルの所定フォルダにAppImageを保存して使いたいので、ターミナルから以下コマンドを打ってフォルダを掘ります。

cd ~/

mkdir .local

mkdir .local/share

mkdir .local/share/applications

これで「~/.local/share/applications」フォルダができるので、そこに先程保存したアプリアイコンと、ダウンロードしてきたAppImageを移動します。
 「.local」は隠しフォルダになるので、ファイラーでハンバーガーメニュー(横線が縦に3つ並んでいるアイコン)を開き、「隠しファイルを表示する」にチェックを入れると「.local」フォルダが表示されるので、そこから「share」「applications」を開き、別に立ち上げたファイラーからドラッグアンドドロップで保存すればオーケーです。
 それから、今作った「applications」フォルダに「Biscuit.desktop」というテキストファイルを作ります。
 このコマンドを、先を読んだ後で打ち込んで、先に書いてある内容を「書き換えて」保存して下さい。
 まずコマンドはこれです。端末上で打ち込んで下さい。

sudo vi ~/.local/share/applications/Biscuit.desktop

打ち込む内容は次です。好きなテキストエディタで書き換えた後内容をコピーし、その後で上の「vi」コマンドを使って貼り付けます。
 viは操作が難しいので、viを起動したら「a」を押した後にCTRL+Vで内容を貼り付け、そのままESCボタンを打った後に「:w」と打ってエンター、続いて「:q」と打ってエンターしてviを終了させます。
 貼り付ける内容は次です。必ず書き換える必要があるので、書き換えて使用して下さい。

[Desktop Entry]
Name=Biscuit
Comment=Biscuit
Exec=/home/[ユーザー名]/.local/share/appilication/[Biscuitのファイル名]
Icon=/home/[ユーザー名]/.local/share/appilication/[アイコンのファイル名]
Terminal=false
Type=Application
Categories=Internet;

ユーザー名とファイル名は各自参照して書き換えて下さい。
 これをviに貼り付けてESC→:wエンター→:qエンターすると内容が保存されます。
 これでBiscuitのAppImageを「お気に入り」に登録する事ができるようになったので、一度アクティビティからBiscuitを選択して起動し、画面左に表示されるアプリアイコンを右クリックすると「お気に入り」に登録できるようになっているので、そこから登録してあげて下さい。

Albertとは

Albertとは、誤解を恐れずに言うと、MacでいうAlfred、Windowsで言うPower Toys Runに当たるLinux用のプログラムです。
 平たく言うとホットキーでテキスト入力ウィンドウが開き、キー入力でアプリやウェブ検索や計算機からのサジェストが行われ、矢印キーで選んでリターンを押す事で選んだ機能が実行されるアプリです。
 AlfredってMacのキラーアプリの一つで、それがWindowsでPower Toys Runを使うと無料で代替できるのがかなりびっくりだったんですが、LinuxにもAlbertという名前で存在しています。
 僕は全然それを知らず、「クロスOSでAlfred代替が無料であれば便利だろう」と思って「Albart」という名前をつけてアプリ作成を始め、「albaer-info」というドメインまで取ったのに、1文字違いですでに存在しており、しかも実用十分の能力があるので今途中まで開発していたのを放棄してやけくそになっているところです。
 というか、すごく便利なので共有しておきます。

Albertのインストール方法

Albertのインストール方法は公式サイトである「https://albertlauncher.github.io/」に詳しいのですが、ここから「SetUp」を選ぶとhttps://software.opensuse.org/download.html?project=home:manuelschneid3r&package=albertに誘導されます。ここから今誘導されたサイトにアクセスすると「お使いのオペレーティングシステムの選択」という項目があるので「Ubuntu]をクリックすると「手作業でリポジトリを追加してインストールする」という項目があるのでそこをクリックします。
 すると、xUbuntu XX.XXの場合は、下記のコマンドを実行してください:という項目があるのでそれに従って端末に入力していきます。
 今回の場合Ubuntu22.04LTSを使っているので、次のコマンドになります。

echo 'deb http://download.opensuse.org/repositories/home:/manuelschneid3r/xUbuntu_22.04/ /' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/home:manuelschneid3r.list

curl -fsSL https://download.opensuse.org/repositories/home:manuelschneid3r/xUbuntu_22.04/Release.key | gpg --dearmor | sudo tee /etc/apt/trusted.gpg.d/home_manuelschneid3r.gpg > /dev/null

sudo apt update

sudo apt install albert

基本的に何のエラーもなくAlbertがインストールされます。

Albertのちょっと困った点を解消

Albertはそのままで凄く便利なんですが、デスクトップに何も表示されていない時にホットキーを打っても反応しません。
 デスクトップに何か表示されていれば反応するんですが、僕は基本的にデスクトップは使う時以外何も表示したくないので、Albertを使うために何かを表示するのも好みではありません。
 この場合、Albertのホットキーをいじるのではなく、Ubuntuのホットキーで設定を行います。
 アクティビティから「キーボード」をサーチして、「キーボードショートカット」から「ショートカットの表示とカスタマイズ」を開きます。
 表示の中に「独自のショートカット」があるのでそれをクリックすると設定画面がでるので、「ショートカットを追加」ボタンをクリックし、表示される設定画面で「名前」は自由に入れ(僕はAlbertと入れました)、「コマンド」には「albert toggle」を入力、そして「ショートカットを設定」ボタンを押した後に好きなキーコンボでショートカットを選択すればオーケーです。設定が終わったら画面右上の「追加」を押してあげれば設定が反映されます。
 これでどんな画面でもショートカット一発でAlbertが起動するので鬼のように便利です。ぜひ使ってみて下さい。

というわけで

というわけで、ここしばらくUbuntuについては触れてこなかったんですが、阪神優勝によるJoshinのセールでRyzenマシンが安く手に入り、かつHPのブラックフライデーセールで性能の良いゲーミングノートを入手した事によってRyzenマシンのAspire3が余るというミラクルが起きた結果現行機種で普通に開発ができるUbuntu環境ができあがってしまったので、ここからしばらく「Windows」がメインになりつつMacもUbuntuも使っていく環境になるんじゃないかと思います。
 予算がかなりタイトなのでガジェット系はあまりいじれない感じなんですが、かわりにソフトウェア面で色々紹介していければいいなぁ、と思っていますので、どうかよろしくお願い致します。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也 男性

如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。  詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!


Warning: Undefined array key "url" in /home/c2855771/public_html/techblog.show-ya.blue/wp-content/plugins/donorbox-donation-form/donorbox_embed_campaign.php on line 168