HHKBを複数ノートPCで使うためにFAR EAST GADGETのタイプスティックスを導入しました

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どうもこんにちは、如月翔也(@showya_kiss)です。
 今日は今使っているHHKB Studio日本語配列/墨を新しく買ったHPのWindows11ゲーミングノートPCであるOMEN16(Core i7-13700HX/16GB→32GBに載せ替え/1TB/RTX4060:これは別途レビュー予定です)と、今OMEN16が加入した事によってUbuntu22.04LTSにOSを載せ替えてWi-FiドングルとBLUETOOTHドングルを追加する事でUbuntu用の開発機として十分に機能する用になったAcerのAspire3(Ryzen5/16GB/512GB)にも使いたいんですが、僕基本的にノートパソコンの上にHHKB Studioを置いて使いたいんですが(これを尊師スタイルと言うそうです)、もちろんノートPCの表面はキーボードなので上にHHKB Studioを載せるとそれだけでキーボード入力がされてしまうんですよね。
 前の記事に書いたんですが、Macの場合は無料のアプリであるKarabiner-Elementsを使う事で「HHKB Studioを認識している間だけMacBookの内蔵キーボードを無視する」方法が取れるのですが、WindowsやLinuxにはそういうアプリがなく、Windowsの場合レジストリをいじる事で内蔵キーボードを無効化できるのですが、まずレジストリをいじるのは危険性がある点と、あと内蔵キーボードを無効化してしまうと万が一「外部キーボードを認識しない」状況に陥ってしまうとそのパソコンは文鎮になってしまうのでかなり危険性が高く、そしてLinuxに関してはそもそもレジストリがないので試しようがなく、結局内蔵キーボードを無効化したい場合、いわゆる「キーボードブリッジ」を導入して、キーボードの上に橋を渡してその上にHHKB Studioを置くしかないのです(もちろんHHKB Studioに限らず、好きなキーボードを尊師スタイルで使う場合全部そうなります)。
 ここで、尊師スタイルで使うノートパソコンが1種類ならちょっと高いですが3000円〜1万円くらいでそのノートパソコンに対応した「キーボードブリッジ」を用意すればいいんですが、僕の場合はMac(インテルMacBookProとM1MacBookAirでサイズが違う)を含めHPのOMEN16とAcerのAspire3を使い分けるので、キーボードブリッジを4つ用意するのは頭が悪すぎる上に金銭的にも馬鹿にならないので、今回はちょっとキーボードブリッジではない別の選択肢を選ぶ事にしました。

キーボードブリッジの他に、「タイプスティックス」という選択肢があります。

今回僕が検討して選んだ選択肢として、「FAR EAST GADGET」さんの「タイプスティックスTS01」という製品です。

タイプスティックスとはキーボードブリッジと何が違うのか、というと、キーボードブリッジはノートPCの内蔵キーボーをの両脇のスペースどうしをブリッジしてキーボード置き場を作る考え方なんですが、タイプスティックスは内蔵キーボードのキーとキーの隙間に差し込んで2箇所外付けキーボードを渡す場所を設けて、その間に外付けキーボードを置く形になっているところです。
 かなり予想外というか、「発想の勝利」というか。思い付けば百均で作れそうなアイテムではあるんですが、わりと画期的な製品で、Amazonで2500円くらいなのです。
 作りはしっかりしていますし、格納時は2個をマグネットでくっつけてひとまとめにして収納できるのでかなり計算された製品なんですが、モノだけ見るとこれが2500円って結構納得がいかない感じもあるんですが、これ、内蔵キーボードのキーの隙間における事で、「複数のノートPCに対して使う」事ができるのです。
 キーボードブリッジはノートパソコンのサイズに対して1個必要で、いくつかノートPCがある場合複数用意しなければならないんですが、タイプスティックスの場合サイズ関係なくキーボード面にいきなり置けるので複数ノートパソコンを用意する場合これ1つで使い回せますし、そもそもHHKB Studioをノートパソコンごとに用意できるセレブであればキーボードブリッジはいくつも買えるのでそんな事で悩んでいる訳はなく、結局1台のHHKB Studioを使いまわしたいニーズなので、タイプスティックスも使い回せるので非常に便利です。

先程「複数台のノートPCに使えるのが素晴らしい」と言いましたが、逆に単体でも意味があり、1つ目に「普通のキーボードブリッジよりも明らかに安い」点と、もう1点、「ノートPCを持ち歩く時、キーボードブリッジを持ち歩くよりも圧倒的にコンパクトである」点です。
 もちろんノートPCに加えて愛用のキーボードを持って歩くのはちょっと考えづらいシチュエーションなんですが、もし持ち歩く場合キーボードブリッジを一緒に持ち歩くのはいくらなんでも無理があるので、キーボードブリッジはナシで持ち運べるのは「持ち運べる可能性がある」という点で明確にメリットかと思います。

実際使ってみてのレビュー

というわけで、先日Amazonで購入を手配し、本来明日届く予定だったのですがAmazonさんが今日届けてくれたので(一緒にUbuntu用のWi-Fiドングル・Ubuntu用のBLUETOOTHドングル・OMEN16用の32GB追加メモリも一緒に届きました)、早速使ってみました。
 タイプスティックスはキーボードブリッジと違って外付けキーボードを載せる「面」ができる訳ではなく、あくまでキーボード面に外付けキーボードを載せるための「辺」が2つできるだけなので、キーボードを平置きするのであれば関係ないですが、キーボードの足を使ってキーボードに角度をつけている場合、支える足の部分はピンポイントでタイプスティックスが置かれていないと意味がないので、タイプスティックを置く位置には気をつける必要があると感じました。
 とは言え、キーボードに角度をつけるのであればキーボードの足を立てるよりもノートPCスタンドを使ってノートPCに角度をつけた方が排熱の点や画面の角度の点で有利な点が多く、外付けキーボードの足を立てるよりノートPCを傾けた方がメリットが多いのかな、と思いました。
 その点を除けば問題なくキーボードは叩けますし、タイプスティックスは尊師スタイル専用のデバイスなので、ノートPCのペチペチしたキーボード以外では使えないんですが、それに使いたいニーズなので、「キーボードブリッジには金を出せない」という人には非常に合っていると思います。
 購入してそっけない小さな箱に入ったタイプスティックスを取り出した時は正直惨めな気持ちになりましたが、一回使ってみると「これは考えられているわ」と思いましたし、使いまわして使えるので下手なキーボードブリッジを購入して「そのノートPCにしか使えない」よりも、それより安く買えて複数のノートPCに使えて、かつ性能としては全く問題がないので製品としては「アイディアが優れている」と思いましたし、値段も安く、モノもしっかりしているので納得です、
 ただ、この大きさでこれだけのシンプルな設計でシンプルな機能なので、これで2500円と言われると納得できない部分が確かにありますが、じゃあプラス500円して1つのノートPCにしか使えないキーボードブリッジを買うか?と言われると「買わない」が答えとして出てくるので、この製品はこの価格が適正な価格だと思いますし、注文後すぐに届けてくれたAmazonさんには感謝しかありません。
 また、ちょっと検索して貰うとわかるんですが、この「タイプスティックス」についてはトバログさんのアイディアでFAR EAST GADGETさんが開発した結構画期的なプロダクトで、HHKBのサイトからも入手できる結構本格的なガジェットなので、まあお値段が張るのはプロダクトの規模の問題でスケールメリットがない部分もあるでしょうし、こういう製品が一般で手に入る世の中になったのは素晴らしい事だと思うので僕は支持します。
 近い将来似たような商品が中華系経由で入手できるようになる気がするんですが、かなり考えられて設計された上で作られた物なので、ちゃんと正規品を買った方が最終的に損をしないで済むと思います。

個人的には結構納得の行く良い買い物でした。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也 男性

如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。  詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!


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