8インチタブレットを買うのは今はステイがベストな判断です。

この記事は約 10 分で読めます

こんにちは、如月翔也(@showya_kiss)です。
 先日シャオミからRedmi Pad SE 8.7というセルラーで17000円を切る8インチタブレットが電撃発表された事で、ここしばらくジワジワと燃え上がっていた8インチサイズのタブレットについて結構な勢いで購入を検討している人がいる状態だと思うのですが、ちょっと理由があって結果から言うと「8インチサイズのタブレット購入については今は待った方がいい」という結論に至ったので、その説明をさせて欲しいと思います。

まずRedmi Pad SE 8.7とは

まずRedmi Pad SE 8.7とはシャオミが販売を開始した8.7インチのタブレットで、Wi-Fiモデルだと吊るしで17000円を切り、しかも2TBまでのマイクロSDカードに対応しているので、片手で使えて大量のデータを出し入れしたい人にはジャストヒットする製品なのです。
 ただ、シャオミを「お、シャオミか。中国メーカーの中では比較的信頼できる部類のメーカーだな」と判断できるレベルのリテラシーの人なら放っておいても気づくんですが、そうではない人にはおそらく気づかない問題があるのでそこをまず指摘しておきます。
 Redmi Pad SE 8.7は画面解像度が1340×800で、ただのHDでフルHDではありません。なので、サイズ的に電子書籍を読む時には文字にジャギ感が出るでしょうし、動画を見るときにも動画自体がフルHDでも表示するRedmi Pad SE 8.7が1340×800でただのHDなので、実際に見られる動画はHD画質になります。ただ、リフレッシュレートは90Hzなのでその点は頑張っています。
 また安価な製品なのでSoCについても競合となる他メーカーの2万円台の8インチタブレットに比べると、他メーカーのSoCはHelio G99なんですがRedmi Pad SE 8.7はHelioのG85で、これは2020年のモデルなので正直化石レベルです。電子書籍・動画閲覧は「なんとか」こなせても、ゲームはまず無理でしょう。
 そして搭載メモリが4GB(メモリ拡張なし)、かつストレージが64GBです。マイクロSDカードで2TBまで容量拡張は可能ですが基本的にプログラムは本体ストレージに、データはマイクロSDに置く運用になるので、アプリが全然入れられません。あと2TBのマイクロSDカードって信頼性のあるメーカーの商品が全然存在しないんですよね。結局512GBで5000円くらいのキオクシア(旧東芝)のマイクロSDカードあたりで妥協する結果になるので、「2TBまで拡張可能」はまあ謳い文句ではありますが実用的ではありません。
 そして、競合他社の出している8インチタブレットにスペックを近づけるためにWi-Fi+セルラーにすると19980円で、競合他社のタブレットにクーポン適用した場合23000円くらいなので、3000円弱の差でメモリが4GB拡張なしから8GB+拡張8GBになって、内蔵ストレージが64GBから128GBになるのです(比較対象としてはALLDOCUBE iPlay60mini Proを使っています)。ALLDOCUBE iPlay60mini Proの場合マイクロSDの対応が512GBまでなんですが、現実的に信用できるレベルのメーカーで購入して「買ったタブレット以上に高くない」ものを考えるとキオクシアの512GBがベストな感じなので、まあ運用としては512GB以上は考えないでいいと思います。

対抗馬となるALLDOCUBE iPlay60mini Proはどうか

では今比較対象として出したALLDOCUBE iPlay60mini Proなんですが、これは結構業界がざわついていて、SoCがHelio G99なのでRedmi Pad SE 8.7に比べて明らかにスペックが大幅に上回っていますし(最低画質なら原神も遊べなくはない程度です)、画面解像度もフルHD(1920×1200)なので高品質なデータを格納してそれをちゃんとした高品質で閲覧する事ができる解像度です。
 メモリも物理的に8GB積んでいて仮想メモリが更に+8GB、本体ストレージも最初から128GBあってマイクロSDも512GBまで対応して、お値段が28888円なんですよね。+1万円はでかいわ、と思うと思うんですが、今Amazonでは6000円OFFのクーポンが適用されるので、実質+4000円です。この前まで7000円OFFのクーポンが出ていたのでしばらく待ったらもう一回7000円OFFが出るかも知れません。

じゃあALLDOCUBE iPlay60mini Proでいいのでは?

じゃあ最初からALLDOCUBE iPlay60mini Proでいいのでは?という判断に飛びつく方もいらっしゃるかと思うんですが、2つの懸念事項から僕は今は「ステイ」の判断でいます。
 どういう懸念事項かと言うと次の2点です。

  1. 9月にAppleの発表会でiPad mini第7世代の発表がある可能性がある
  2. ALLDOCUBEで近々HelioではなくSnapDragon 6を搭載した新しい8インチタブレットを投入してくる可能性がある(割と高いと予想される)

9月にAppleの発表会でiPad mini第7世代の発表がある可能性がある

これはあくまで予想であり、かつ実現性はそれほど高くないんですが、Appleの定例の9月のiPhoneの発表会で、iPad mini第7世代の発表がある可能性がわずかながらにあります。
 これには2つの注目ポイントがあり、それは以下2点です。

  1. iPad mini第7世代が素晴らしいスペックで、それを購入する結果になる可能性がある。そしてその場合恐らくかなり高価なのでAndroidタブレットは諦めざるを得ない
  2. iPad mini第7世代が発表される事によって、8インチタブレットメーカーが商品の値段の引き下げを行う可能性がある

という事です。時期的に今が一番情勢が不安定であり、iPad mini第7世代が出ても出なくても値段引き下げの波・性能引き上げの波は来る予測が立つので、今タブレットの購入を決めるのはかなりリスキーだと思います。

ALLDOCUBEで近々HelioではなくSnapDragon 6を搭載した新しい8インチタブレットを投入してくる可能性がある(割と高いと予想される)

そしてもう一つの可能性は、ALLDOCUBEで近々HelioではなくSnapDragon6を搭載した8インチタブレットを投入してくる可能性がある、そしてそれは割と高い可能性であると予測できる、という情報があるからです。
 ALLDOCUBEでは世界向けに商品を出す前に中国向けに商品を出してから改良してグローバライズしたものを世界に売る傾向にあるのですが(ALLDOCUBE iPlay60miniも先に中国で出され、それが色々改良された上でグローバライズされて今売られている)、もう中国でSnapDragon6を搭載した8インチタブレットが投入されているんですよね。
 まあSnapDragon6はSoCとしては多少お値段が貼るので値上げになる可能性は十分にあるんですが、HelioのG99に比べるとSnapDragon6は一回り性能が良く、まあギリギリ原神が遊べる程度、という部分では大差ないかも知れないんですが、全体的な能力としては優れているので、今急いでiPlay60miniを買うと新しいSnapDragonを使ったiPlay70miniをすぐに発売開始されて萎える結果になるかも知れません。

という訳で、僕の判断は「8インチタブレットの購入は今はステイ」です。

という訳で、僕の判断としては、8インチタブレットの購入については今はステイするべきという判断でいます。
 特にシャオミのRemi Pas SE 8.7は8インチサイズでWi-Fiなら17000円とインパクトが凄いんですが、シャオミなのでもしかしたら素晴らしい調理を施して使い勝手の良い解像度が気にならない製品に仕上がっている可能性も0ではないんですが、カタログスペックから見ると、「電子書籍しか読まない」くらいのレベルの人でないと買ってガックリするレベルの地雷製品である可能性があります。
 逆にシャオミは最近コツコツ信頼を積み上げてきたのになぜここでいきなり安価を売りにした低性能製品をリリースするのか意味がわからないので、ちょっと不思議に思っています。
 なお、同時に発表されたアクティブノイズキャンセリング付きのカナル型イヤホンが3000円以下なのは値段からするとかなり面白い製品なので、人柱になる覚悟がある人であれば、まあ3000円なんてファミレスで食べすぎれば出る金額ですし、買ってみてもいいかも知れません。

余談でした。

という訳で、僕は今8インチタブレットを購入するのは待った方がいいという主張です。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也 男性

如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。  詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!