M1搭載MacBookAirでAVIUTILを動かす方法(実際に動くんですが概念実験という体でお願いします)

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 どうもこんにちは、長男が高校で使うM1搭載MacBookAir(8コアGPU・メモリ16GB・ストレージ512GBモデル)が届いたんですが、長男はWindowsしか知らないので色々教えているうちに怪しげな実験に踏み込んでしまい結果としてそれなりの知見を得た如月翔也(@showya_kiss)です。
 今日はM1搭載MacBookAirで、Parallels Desktop16のプレビュー版を使い、ARM版のWindows10プレビュー版をインストールして、そのARM版Windows上でAVIUTILを使うという冒険をしたので、その冒険について詳しくお話したいと思います。
 一応2台のM1搭載MacBookAirで同じ検証をしてどちらも動いているので実際に動く環境ではあると思うんですが、大人の都合もあるので「概念実験としてこういう事はどうだろうと試した」というお話という体で捉えて頂けると嬉しいです。あくまでプレビュー目的、テスト目的、検証目的、評価目的です。

AVIUTILはインテル製MacBookではParallels Desktopを使えば動きます

 Windowsで人気のある動画編集ソフトのAVIUTILですが、Macを使っている人が「AVIUTILをMacで使う」を検索すると「使えない」「EasyWineを使え」という無責任な結果が帰ってくるんですが、正式にはインテル版のMacを使っているのであればParallels Desktopという有料ソフトを使ってWindowsを仮想化する事で使う事ができます。
 私は実際に検証をして、ゆっくりムービーメーカーを使ってゆっくり動画を作ってエンコードするまでテストして無事完了しているので、性能にさえ問題がなければ間違いなく動きます。
 Parallels Desktopは有料ソフトですしそれに噛ませるWindowsのライセンスも必要なので安くはないんですが、AVIUTILのためにパソコンを追加で1台持つくらいならParallelsを使った方が安く済むのでオススメです。

しかしMacBookがM1搭載MacBookAirになる事で「Parallels Desktopが動かない」「ARM版Windowsが動かない」という結果になっています

 しかし、今MacBookがM1搭載MacBookAirになる事で、CPUがインテル版からApple Siliconに変更になるのでまず「そのままのParallels Desktopは動かない」と言う事と、仮想化の上で動かすWindowsについてもARM版のWindowsが必要になるんですが「ARM版のWindowsも動かない」という二重の問題がある状態になっています。
 問題が2つあるので解決が大変そうなんですが、問題を整理してみると結構簡単な問題にまとまります。

ですが絡まった糸を解いてみると使える可能性があるのです

 問題が2つあるんですが、要するにどちらも「ARM版のソフトウェアが提供されていない」という問題に集約されます。
 Windowsを仮想化するソフトが全滅していて頼りのParallelsも今はアウト、仮想化されるWindowsもM1搭載MacBookAirになる事でインテル版のWindowsでは駄目でARM版のWindowsが必要、という状態です。
 しかしぶっちゃけて言うとM1搭載Macって物凄いスペックがあるのでそちらを選びたいニーズが確固としてあり、そしてそちらを選びたいニーズを模索するべく各社体制を整えているのです。

Parallels DesktopがM1搭載MacBookAirで動かない件については

 まず、Parallels DesktopがM1搭載MacBookAirで動かない件についてはParallelsでM1搭載Mac対応のプレビュー版を提供しています。
 https://www.parallels.com/blogs/parallels-desktop-apple-silicon-mac/のリンクからParallelsの認証を通した後にダウンロードできます。私はParallels Desktop16を買ってしまったので(インテルMacで使いたいニーズで)ダウンロードに購入実績が必要かどうかはわかりませんが、とりあえず私の場合問題なくダウンロードできました。
 このアプリをインストールするためのライセンスコードが上記リンクにあるのでコピーしておいて、認証を要求された時に貼り付ける必要性がありますので焦らずにコピーしておいて下さい。
 インストール最中にWindowsのディスクの所在を聞かれるんですが、それは次のステップでダウンロードするのでちょっと待っておいて下さい。

ARM版Windowsが動かない件については

 ARM版WindowsについてはMicrosoftが評価目的でのダウンロードをテクニカルプレビューで提供しているので、そのISOをダウンロードしてきます。
 https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewARM64?wa=wsignin1.0のリンクからテクニカルプレビューへの参加リンクを経由してからダウンロードしてきます。
 ARM版Windowsは市販されていないのでライセンスは関係なくライセンスを求められる事は基本的にないのですが、求められた時は再インストールを覚悟しておいて下さい。
 ダウンロードが済んだらISOファイルがダウンロードフォルダにできるのでそれを使ってParallels Desktopのインストールを進めます。

これを両方使う事でM1搭載MacBookAir上にARM版Windows10が動く環境を作れるのです

 というわけで、Parallels Desktopのプレビュー版にARM版のWindowsのプレビュー版を指定する事でごく普通にM1搭載MacBookAir上にWindowsをインストールする事ができます。
 仮想化環境を用意する、というだけのミッションならこれでおしまい、完了です。
 今回はその仮想化環境上にAVIUTILをインストールして使うところまでやりますのでもうちょっと続きます。

ここにストレートにAVIUTILをインストールすると文字化けして使えません

 ここからはWindowsを使って普通にAVIUTILをダウンロードしてきてインストールするだけなんですが、普通にそのままインストールすると文字化けして使えません。
 これはシステムのロケールが英語であるため日本語が化けているので、システムのロケールを「日本語」にする事で文字化けせずに使えるようになります。
 まず最初に日本語ランゲージをインストールするので設定の「Time and Language」から「Japanese」を追加、変更すると日本語ランゲージがインストールされます。
 それからWindowsの左下ボタンから設定を開き、「時刻と言語」から「地域」を選び、「関連設定」で「日付、時刻、地域の追加設定」を選択、「地域」を選択して場所を変更します。
 それから「形式」タブで「日本語」を選び、「適用」をクリック、「管理」タブで「システム ロケールの変更」をクリックして「日本語」を選択し、「OK」で閉じてシステムを再起動すればシステムのロケールが日本語になります。

 この作業が終わると日本語が化けなくなるので普通にAVIUTILが使えるようになります。

Google日本語入力は対応していないみたいです

 ちなみになんですが、ARM版WindowsではGoogle日本語入力が対応していないようでインストールしても有効化できませんでした。
 Google日本語入力は諦めてMS-IMEを使う事をオススメします。

MS-IMEの設定も試しましたが「英数」キーと「かな」キーが反応しないので

 MS-IMEの設定で「英数」キーでIME無効化・「かな」キーでIME有効化の設定をしたんですがボタンを押しても反応しないので、多分なんですがARM版のWindowsではMacキーボードはちゃんと認識しないみたいです。
 私はとりあえずControl+Spaceを「IMEオン/オフ」にバインドしてLinux風に使う事にしたんですがこのあたりは好きなようにセッティングするのが一番だと思います。

この環境で普通に動作しています

 というわけで、この環境で普通にAVIUTILが動作しています。
 動画を1本作ってみたんですが問題なく動くみたいなので(しかも動きがサクサクです)動かせるだけのポテンシャルはあるんだな、という検証結果になりました。
 ただまあ繰り返しにはなりますが、Parallels Desktopはプレビュー版ですし、ARM版Windowsはそもそもライセンシングされていないものなので安定して使える環境ではないですし、そうやって使うための環境ではないので、長めにテストする目的で使うのはいいですが永遠には使えないですのでご注意下さい。
 今日は色々調べられて楽しかったです。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也 男性

如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。  詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!


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