クラウドメモを彷徨ってBearにたどり着いた話

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  どうもこんにちは、メモの内容はいつでもどこでも参照したいニーズの如月翔也(@showya_kiss)です。

 今日はクラウドメモサービスを彷徨って最終的にBearにたどり着いた話をしようと思います。

最初はマルチプラットフォームのメモが欲しかった

 最初のニーズとしてはWindows/Mac OS/Linux/iOS/Androidのマルチプラットフォームのメモ同期サービスが欲しかったんです。
 私が使うデバイスはWindows/Mac OS/Linux/iOS/Androidの全てのプラットフォームがありましたし、そもそもの動機はデバイスを問わず全ての製品で同じメモを使いたい、どんな時もメモを持って歩いて修正し、それをどこでも見たいというニーズでした。
 まあよくあるニーズなんですが、無料の範囲内でそれをできるサービスは少なかったんですよね。

Evernoteが便利だったが規約が改悪された

 最初に選んだサービスはもちろんEvernoteでした。マルチプラットフォーム、テキストを中心としたメモを同期してガンガン使えるというのは非常に便利でした。
 しかし利用規約の改定で無料範囲では2台のデバイスでしか同じメモを使えなくなり、マルチプラットフォームとしては適さない結果になりました。
 ですが利便性は高いので年額課金をしてみたんですが、正直メモ同期サービスに年額5000円は払えない、という気持ちが強く、結局1回年額課金した後継続しないでやめてしまいました。
 サービスとしてはよくできているんですが、私の使用環境と私の懐具合とは相容れなかったので残念でした、という結果になってしまいました。

OneNoteは高機能すぎて駄目だった

 Evernoteをやめるにあたって代替製品を探したところ、もちろん一番に上がってくるのはOneNoteでした。Microsoftの高機能ノートアプリです。
 色々なデータを扱えるサービスなのでもちろんメモ同期にも使えるんですが、機能が豊富すぎるのと、テキストを貼り付けた後メモ枠自体を移動できてしまうのでカーソルの動き位でメモが揃わない形になってしまい、「これじゃないな」感が非常に強くてやめる事にしました。
 メモだけではなく画像やリンクを共有したい、メモじゃなくてノートを同期したいというニーズの人には合致すると思うので、そういう人には良い選択肢だと思います。

Simplenoteを使ってみたがアプリが腐った

 色々探す中で「テキストだけ同期したい」というニーズではAutomatic社(Wordpressの会社です)のSimplenoteというサービスは白眉でした。
 テキストを爆速で同期してくれるサービスなので文句はなく2年以上バリバリ使っていたんですが、アプリのアップデートで日本語がまともに使えなくなってしまいました。
 もともと変換前の文字列が化ける怪しい挙動をしていたのですがアップデート後は日本語を入力すると一部が消える、1文字消そうとしたら1行消える、みたいな動作をするようになって、メモをバリバリ書きながら参照する使い方でこの挙動は許容できず、しばらく様子を見たんですが1週間経過しても直らないので見捨てる事にしました。
 個人的には非常に自分のニーズに合っていたサービスだったので残念だと思っていて、直ってくれるならいいんですが1週間経過しても直らないところを見るとしばらくは直らないな、と思い(変換前の日本語が化ける挙動は3ヶ月経っても直っていなかったので)、日本語サポートが駄目なら仕方がないな、と思いました。

他に色々探したが結果Bearにたどり着いた

 その他Work Flowyなんかを探してみたんですがコレだ感があるアプリがなく、今の環境はMacOS/iOSだけで大丈夫になったので、この前のApple発表会で取り上げられていたBearという選択肢があるな、と思い、年額1500円課金なら1ヶ月お試しができるという事なので試しにダウンロードしてみました。
 BearはShiny Frog Ltd.社の提供するメモアプリで、Markdown記法なんかにも対応した高機能メモアプリです。基本無料の範囲ではローカルでしかデータを保存できないんですが、月額150円・年額1500円のPro契約を結べばクラウド経由でMac/iPhone/iPadでメモを同期できるので、Simplenoteと同じ使い方ができます。
 そしてエディタとしてシンプルで高機能なのでゴリゴリに使うならそもそもSimplenoteより秀でている部分が数多くあり、選択肢としては値段も安いですし強い選択肢だと思うんですよね。

Bearの(現時点で)良いところ

 まだ使い始めて2日目なので本当はもっと良い所が色々あると思うのですが、現時点で思うのが3ベインでメモを管理できるだけでなくタグを利用してのメモ管理ができ、タグもスタックできるので整理が便利、エディタとしても機能が高くMarkDownの練習にもなりますし検索機能もなかなか優れているので便利だな、という部分が気に入っています。
 基本的にはMacでメモをバリバリ取って、出先ではiPhoneやiPadを使ってメモを修正して使う導線で考えるとMac/iPhone/iPadのプラットフォーム対応というのは大きいですし、アプリ単位の課金ではなくユーザーベースでの課金なので年額1500円でMac/iPhone/iPadの3台のデバイスでアプリが使えるというのはかなりお得ですし、クラウドメモアプリという種別で言うと月額500円前後のサービスが多いんですがBearなら月額150円・年額1500円でかなりお安い分類に入りますし、かなり便利だと思います。
 タグを入れつつメモを書き散らしてタグで整理しながら検索でメモを絞り込む、という導線は便利ですし、Evernote/Simplenoteからデータのインポートが出来るので今まで使っていたメモ資源をそのままインポートして使えますし、サービスとしてはかなり練られているなぁ、と思います。
 MarkDown記法でバリバリ書けるので練習用にもいいですし、実際使って見るとかなり便利なのでお薦めです。

Bearの(現時点で)悪いところ

 Bearの現時点での悪いと言うかこうだといいなぁ、という部分は入力した文字数の確認がショートカット・インフォメーションボタンからで、いちいち「見よう」と思って操作しないと文字数が見られない所は残念ですね。でもまあ見ようと思えば見られるのと、中心はメモのサービスだと思っているので文字数はそれほど大事ではないと思うのでまあいいか、と思います。
 あとタグがメモの中に埋め込まれるので1行として扱われ、「タグ項目」みたいな感じで管理されるのではなくメモの中に突然タグが入り込むのでその部分は気になるかも知れません。
 しかしまあ決定的な・致命的な欠点があるわけではないので、使っていけば慣れる問題だと思いますし、今の所買わない積極的な理由はないのかなぁ、と思います。

とりあえずBearで運用してみようと思います

 とりあえずSimplenoteが使えなくなった以上は乗り換えはしなければならず、まず試用期間の1ヶ月はガッチリ使って判断したいと思うんですが、今の所便利ですし不満はそれほどないアプリなので来年1月には普通に課金している気がします。
 こういう系のサービスはメモが積み上がってくるので気軽に引っ越せない部分があるので、長い期間満足して使えるかという部分にも気を配りながら確認していければいいな、と思います。

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如月翔也 男性

如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。  詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!